Soil of Greenford

糸のアクセサリーと古道具、日々のこと

Kyoto


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久しぶりに京都へ。

私の住んでいる所から京都へは片道約1時間。(場所によって多少前後しますが)

近いようで、遠いようで、気軽に行けそうで、行けなさそう。そんな距離です。

 

今回は古道具と出会うべく、一人京都へ向かったのだけれど、京都をどうしようもなく愛おしく感じる、好きにならざるを得ない、そんな魅力を改めて感じることになりました。

 

私鉄に揺られ、地下鉄に乗るため終点の手前で降りる。地下鉄の数駅行ったところ

で下車し、地上への続く階段を上がるとそこは京都。

 

地下から地上へ上がる時はいつも、異世界感というか、空気が変わるというか、そんな気持ちに多少はなるのだけれど、京都はそれをより強く感じる。

例えば大阪も風情のある場所はたくさんあるのだけれど、やはり違う、はんなり感だろうか。

 

グーグルマップのナビに従うと、大通りではなく、細い道を案内された。

小さな和菓子屋に2軒続く蕎麦屋を横目に歩くとお寿司屋さんが見える。そこを右に行くとさらさらと川が流れている。気持ちの良い川沿いを歩いていくと魚釣りをするおじさんがいて、思わず「何が釣れるのですか」と聞きたくなる。

雰囲気のある錆びた細い橋を見てふと前を見ると大きな通りの向こうに朱色の鳥居が見えてくる。そこではたと、こんな場所を歩いていたのかと気づく。

何度も行った美術館、少し行動物園もあるこの場所に、静けさと風情のある家々、そして文化や伝統。一瞬で好きになってしまう魅力がここにはある。

 

日本は地震も多いせいもあるかもしれないが、建物をなくして新しく建ててしまう傾向にあると、ヨーロッパに行って気づいた。

壊してしまうから街並みが変わってしまう。ヨーロッパは石造りということもあるかもしれないけれど、修復して住むことが根付いているし、その術も知っている。

日本も本来はそうであったように思うのだけれど。

 

京都は新しい建物もたくさんあるけれど、守られているものも多い。

生活に文化、伝統、歴史が残っていると、街は魅力的になるのだと思う。

 

帰りに寄った和菓子屋さんはお店というより、菓子作りをしている所の片隅で販売している感じで、人ひとり程の狭い間口から和菓子を作っている製造所が見渡せるようになっている。

もち米の炊ける香り、薄暗い中で黙々と働く職人さん。趣のある場所でその雰囲気全てが魅力的に感じる。

 

京都に1ヶ月でも住んでみて、今日はこの道、明日はこちら、と歩き回ってみたい。

新しい目標が一つできた。