お取り扱い店について

仙台にある「nariwai」さんにてGreenfordのアクセサリーをお取り扱いいただけることになりました。

Greenford初めての常設のお店となります。

私は小学生の頃、阪神大震災で被災しました。

家も家族も無事だったけれど、今から考えると少なからず、

心に傷を負っていたように思います。

東日本大震災があった時、私はある雑貨店で働いていました。

日本のもの、外国のもの、食器や文房具に衣服など。

好きなものがたくさん詰まったお店。

でも、大きな地震を目の当たりにして、雑貨を取り扱うことに疑問を持ち始めました。

家がない、食べ物がない、衣服がない。

そしてそれは、暖かさがない、安心がない、何かを愛でる余裕がないということです。

被災した経験のあった私は、大人になってようやく、そのことを理解したのです。

生きるために必要なものの中に、雑貨は含まれていない、そう思ったのです。

雑貨を販売していることの意味や楽しさを見失ってしまったのです。

そんな折、上司の方が書いたコラムを読んでハッとさせられました。

－雑貨は生活の中のプラスαの要素で、心を豊かにするもの

うろ覚えですが、そういったニュアンスのことを書かれていました。

切迫した状況の中で、プラスαの雑貨はすぐには必要ではないかもしれません。

でも、好きなモノが傍にある。好きなモノを使う喜びは、確かに人を笑顔にする

力があると思うのです。

嫌なことがあった朝、鏡の前で身に着けると、イヤリングを着けると

パッと顔が明るくなったような気がして自然に笑顔がこぼれる。

気持ちが弱くなった時、誰かと一緒に買った指輪を見て、

「きっと大丈夫だ」と進むことができる。

そんな小さな力を持つアクセサリーになれたら嬉しい。

「誰かの日常のほんの少しの彩りに」

これだけは変わらず、願いながら制作をしています。

今回お取り扱いいただいたnariwaiさんの担当者様は、

とても真摯で、モノを大切に取り扱う方だとしみじみ思いました。

１つひとつのアクセサリーは大げさかもしれないですが、

子どものように大切な存在です。

この方ならきっと大切にしてくださる

そう信頼できることは、なかなかないと思います。

いつか足を運びたい仙台の地。

お近くの方、ご旅行で行かれる方、ぜひ行かれて下さい。

Soil of Greenford